COLUMN

アーユルヴェーダコラム

2025.10.05

アーユルヴェーダの一日|理想的な過ごし方「ディナチャリヤ」

🌅アーユルヴェーダの一日|心と体を整える理想の過ごし方「ディナチャリヤ」

1日の過ごし方が“体と心”をつくる

アーユルヴェーダでは、「健康は1日の積み重ねから生まれる」と考えます。

そのために大切なのが、ディナチャリヤ(Dinacharya)=一日のリズムです。

自然の流れに合わせて過ごすことで、体も心も穏やかになり、エネルギーが整っていきます。


🌞朝の時間(ブラフマムフルタ)|4時〜6時頃

アーユルヴェーダでは、日の出前の静かな時間を「ブラフマムフルタ(神聖な時間)」と呼びます。

この時間帯は、心と体がもっとも澄み切り、集中力が高まるとされています。

✨おすすめの過ごし方

  • ゆっくり起きて、感謝の気持ちで1日をスタート

  • 白湯を飲んで体を目覚めさせる

  • 舌苔を落とす(タングスクレーパーで舌磨き)

  • オイルうがい(ガンドゥーシャ)で口内を浄化

  • ごま油でセルフマッサージ(アビヤンガ)

  • 瞑想・呼吸法・ヨガで心を整える

🌿ポイント: 朝のルーティンは“浄化”と“エネルギーの巡り”を意識すること。

体内の滞りが取れると、1日のリズムが軽やかになります。


🍚昼の時間(ピッタの時間)|10時〜14時

太陽が高く上がるこの時間は、「火(ピッタ)」のエネルギーが強まります。

消化力(アグニ)が最も高まるため、昼食を一番しっかり食べるのが理想的です。

🍴おすすめの過ごし方

  • 温かく消化の良い食事をとる

  • 6つの味(甘・酸・塩・辛・苦・渋)をバランスよく

  • 食後は10分ほどゆっくり歩く

  • 15〜20分の短い休憩をとってリフレッシュ

🌿ポイント: 食べながらスマホやテレビを見るのはNG。

“味わうこと”に集中することで、消化がぐっと良くなります。


🌇夕方〜夜(ヴァータ・カパの時間)|17時〜22時

夕方は、変化のエネルギーであるヴァータが高まる時間。

心身がバタつきやすいため、リラックスすることが大切です。

🌙おすすめの過ごし方

  • 軽いストレッチやヨガで一日の緊張をほぐす

  • スマホやパソコンは早めにオフ

  • 温かいスープや軽めの夕食をとる

  • 就寝前にオイルマッサージ(足裏・頭皮)

  • 22時前には就寝を目指す

🌿ポイント: 22時を過ぎるとピッタ(活動)の時間に入るため、眠りにくくなります。

“早寝早起き”が、アーユルヴェーダの黄金リズムです。


🪶小さな習慣の積み重ねが「整う人」をつくる

ディナチャリヤの目的は、完璧にスケジュールを守ることではありません。

大切なのは、“自然のリズムに少しでも寄り添う意識”です。

たとえば――

  • 朝の白湯を続ける

  • 夜スマホを30分早くオフにする

  • 眠る前に感謝をひとつ思い出す

そんな小さなことが、体と心の調和を取り戻す第一歩になります。

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